プレスリリース 2021.09.16 「堂島公園観光トイレ整備事業」について

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大阪・堂島に「観光トイレ」が誕生、国産木材の活用により温もりある空間を実現

三菱地所株式会社、三菱商事都市開発株式会社、積水ハウス株式会社、MULリアルティインベストメント株式会社※1の4社は、大阪市北区堂島浜一丁目において推進中の「(仮称)大阪三菱ビル建替え計画」(上述の4社が出資する「オーエム4特定目的会社」が建築主)の一環として再整備を予定している「堂島公園」内に、大阪府の観光施策である「観光トイレ」(以下、「本施策」)を整備いたしましたので、お知らせいたします。本施策は、2021年9月17日に供用開始予定です。

本施策は、大阪府の宿泊税を活用しており、観光客の受け入れ環境整備の観点に加え、デザイン性や話題性の高いトイレの整備による国際都市大阪のポストコロナにおける更なる観光誘客を目的としております。また、国産木材で製造されたCLT※2を活用することにより環境に配慮した建物となっております。

外観(東側より)

本施策の特徴

ポストコロナを見据えたインバウンドを含む「観光需要」を受け入れるトイレを整備

●男女別トイレに加え、男女共用トイレやバリアフリートイレを整備しております。
〈各機能の特徴〉
・男性トイレ:最大約4.3mの天井高を実現し、CLTならではの温もりある雰囲気を実現
・男女共用トイレ:標準機能に加え、ベビーチェアやベビーベッドを設え、多様なニーズに対応
・バリアフリートイレ:広い空間とすることで、車椅子等の利用者でも使い易い空間を提供
・女性トイレ:パウダーコーナーを設えることで、単なるトイレにとどまらない空間を提供
●ステージにはフォトスポットとしても機能する「OSAKA」サインを掲げております。
●建築の構成は、小さなユニットが集合した分棟形式とすることで公園の環境に調和するようなスケール感としております。

持続可能な木材利用の推進を掲げ「CLT」を使用

・オーエム4特定目的会社(建築主)の出資者である三菱地所株式会社では、SDGsや国内林業発展に貢献するため伐採適期を迎えている国産木材の積極的な活用及び環境配慮型物件の開発に注力しております。
・外装や内装等、建築物の様々な用途で国産木材の活用を推進しており、主に構造材としての活用が期待されるCLTは、工場生産されたパネルを現場で組み合わせることで施工ができ、鉄筋コンクリート造と比べ建物の軽量化が図れることから、工期の短縮及び構造躯体(基礎、杭、建物構造等)の工事負担軽減が期待されます。
・本施策においては、構造利用したCLTを「現しあらわし」とすることで、ご利用いただく方に国産木材の持つ温もりを感じていただける空間を実現しました。
・本施策においては三菱地所株式会社を含む7社が出資するMEC Industry株式会社の製品を使用しております。

  • CLTの現し

  • 外観(東側より)

  • 参考 / 三菱地所における CLT 使用事例「みやこ下地島空港ターミナル」

周辺地図

  • 広域地図

  • 狭域地図

本施策の概要

 

計画名称 堂島公園観光トイレ新築工事
所在地 大阪市北区堂島浜一丁目2(住居表示)
交通 京阪中之島線「大江橋」駅 徒歩2分
大阪メトロ・京阪本線「淀屋橋」駅 徒歩4分
敷地面積 334.51㎡(101.19坪)
延床面積 46.25㎡(13.99坪)
主要用途 公衆便所
棟数 2棟
階数 地上1階
構造 CLT造
建築主 オーエム4特定目的会社
※三菱地所株式会社、三菱商事都市開発株式会社、積水ハウス株式会社、MULリアルティインベストメント株式会社が出資するTMKです。
施工者 三菱地所ホーム株式会社
設計管理者 株式会社三菱地所設計
竣工 2021年8月31日

 

【注釈】
※1. MULリアルティインベストメント株式会社:三菱HC キャピタル株式会社の100%子会社
※2. CLT:Cross Laminated Timber の略で、木の板の層を各層で互いに直交するように積層接着したパネルのこと

 

【参考】
「(仮称)大阪三菱ビル建替え計画」について
~2024年、水都大阪の新たなランドマークとなる複合ビルが誕生~
URL:https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec210125_osakamitsubishi.pdf