未知の領域で求められたのは、想像力と経験値。

設計段階から携わった「innoba大田」は想像力と経験値が求められる案件でした。レンタルラボやシェアラボは浸透しつつありますが、「innoba大田」はそこにファブが加わったシェアファブラボ。弊社としても未知の領域でしたが、私は前職時代から設備担当で、仕事の特性上幅広いアセットに携わってきました。未経験のアセットクラスであっても、どこが切り口になるのかしっかり検討することができたのは、過去の経験値が活かされたのだと思います。本件は、工場ゆえに音や振動を想定してRC造を採用しましたが、竣工後に穴を空けることなどが難しいというデメリットもあります。他方マルチユースの建物であり、幅広いテナント様にご入居頂く為にどんな準備をしておくべきなのか、想像力が試される非常に難易度の高い案件だったと思います。

プロジェクトチームと一体になって推進した経験を次に活かす。

テナント様はそれぞれ業種が異なり、使用用途もさまざま。入居に関するお問い合わせがあった際にはテナント様の業務内容をしっかり理解してお答えする必要があります。専門性が求められますが、大切にしているのは一つひとつの課題に対して何がポイントになるのかを整理すること。入居時に何がネックになるのか、その課題をどうすればクリアできるのかをしっかり検討して、実際にお客様と折衝するリーシング担当に伝えていました。そうすることでリーシング担当がお客様からの信頼を得られるからです。今回は他案件と比較して専門的な知見が強く求められるアセットでしたが、コンテンツ企画部やリーシング担当とも連携し、チームとして案件を推進できました。会社として得た貴重な知見を、第2弾の「innoba川崎」にも活かしていきたいと思っています。