対談企画
テナント企業の成長が「innoba大田」の価値向上につながる。
竣工から1年が経過した「innoba大田」の現状と今後について、竣工時から入居いただいているテナント様に、お話を伺いました。
テナント企業の成長が「innoba大田」の価値向上につながる。
竣工から1年が経過した「innoba大田」の現状と今後について、竣工時から入居いただいているテナント様に、お話を伺いました。
平岡 智之 運営統括部長
相良 直哉 運営統括部マネージャー
加藤 貴士
株式会社友玉園セラミックス
代表取締役
ものづくり・研究開発企業、スタートアップ企業が「ひとつの建物」に集まることで相互のリレーションシップを誘発する施設です。「innoVATION:イノベーション」+「ba/BASHO:場所」を組み合わせた造語で、「イノベーションが生まれる場」であることを表現。
所在地:東京都大田区仲六郷
交通:京急本線「六郷土手駅」徒歩6分
京急本線「雑色駅」徒歩10分
移転後はお客様の来社が増え、ビジネスチャンスが拡大。
相良:2023年8月に竣工した「innoba大田」ですが、現在10社のテナント様に入居いただいています。今回は入居テナントの中から、友玉園セラミックスの加藤社長にご協力をいただき、施設の現状と今後について、お話ししたいと思います。よろしくお願いいたします。
加藤:よろしくお願いいたします。弊社は入居してちょうど丸1年が経過しました。1Fと4Fを賃借しており、1Fをショールーム、4Fを事務所として使用しています。
平岡:「innoba大田」は、ものづくり・研究開発企業がひとつの建物に集まるという、三菱商事都市開発としては初めて取り組むアセットタイプでした。開発にあたっては、床荷重・電気容量など、テナント様の業態を考慮した設計にこだわりました。
加藤:移転を検討する際には、その部分が大きなポイントになりました。大田区内にある既存の工場アパートも検討しましたが、ここまで高スペックの施設はありませんでした。ものづくり・研究開発を行う企業に向けて考え抜かれた施設設計が、移転の決め手となりましたね。
相良:ありがとうございます。立地面はいかがでしたか?
加藤:弊社は長きにわたり、大田区を拠点としてきました。大田区でものづくりを行うことは一つのブランドになっていると思いますので、区外に移転することは考えていませんでした。移転前は大田区下丸子の貸工場を借りていましたが、2年間しか使えない条件でしたので、タイミングよく「innoba大田」に出会えてよかったです。また移転を機に、もっと国内外に自社を発信したいという想いもありましたので、羽田空港に程近いこともプラスに働きました。
平岡:大田区には区が提供する工場アパートが数軒ありますが、補助金の関係もあって、中長期の利用には制限があります。当施設はその後の受け皿として一定のニーズがあると考えています。入居されて1年が経過しましたが、お仕事に良い変化はありますか?
加藤:お客様に来社いただく機会が増えたことですね。大田区は古い建物が多く、なかなかお客様をお招きしづらいこともありますが、ここは共用スペースの「innobaホール」やミーティングルームがありますので、安心してお招きできます。1Fのショールームには弊社の原点である美術工芸品を展示したことで「このような製品も作っているのですね」と、話も広がり、一度の来社で弊社の技術や製品を印象付けることができています。羽田空港までタクシーで10~15分ということもあり、海外のお客様が増えたこともうれしいですね。社員も同様に感じているようで、スペースが広くなり自由度が増したので働きやすい、という声を聞いています。当初の期待値は超えていると思いますよ。
相良:期待値以上と言っていただけるのは、私たちにとっても非常にうれしいことですし、大きなやりがいを感じます。
入居後もニーズに沿ったサービスを
フレキシブルに検討。
平岡:テナント様には入居して終わりではなく、サポートできる体制を整えており、懇親会や補助金のセミナーなど、竣工後毎月イベントを行ってきました。当初はスタートアップやベンチャー企業が入居することも想定していたため、ピンポイントでのマッチングニーズが多いのではないかと想定しておりましたが、実際は御社のように成熟した企業様が多いため、提供するサービス内容について微修正をする必要性を感じています。
加藤:現状、満足度は高いのですが、より魅力的なサービスの検討をお願いしたいところです。他の施設との交流を促進するネットワーキングの充実も取り組みの一つですし、例えば「innoba大田」全体で展示会を行えば、innobaのブランディングにもつながるのではないでしょうか。
相良:弊社としましてもinnobaのブランディングは大きな命題です。各テナント様のお声も聞きながら提供サービスの検討を行いたいと思いますし、加藤社長のようにさまざまなアイデアを言っていただけるのは本当にありがたいことです。各テナント様から信頼いただけるよう、ソフト面の充実に取り組んでいきたいと思います。
加藤:弊社も、innobaという名の通りイノベーションを起こし、さらなる高みを目指したいと考えています。こうした良い環境を享受するだけでなく、我々も努力して共にinnobaの価値を上げていきたいですね。さまざまな企業が集まる場所だからこそできることがきっとあるはずです。これからも期待していますよ。
平岡:ありがとうございます。おかげさまで自治体等からも多くのお問い合わせをいただいています。innobaシリーズの第2弾・第3弾につなげるためにも、御社をはじめとするテナント様にご満足いただくことが大切です。ニーズにお応えできるよう取り組んでいきますので、これからもよろしくお願いいたします。
【株式会社友玉園セラミックス】
友玉園セラミックスは高度なセラミックス開発・関連部品の生産をワンストップで行うメーカーです。明治創立から継承し磨き上げてきた焼成技術、そこから生まれる高水準の製品で真空機器業界をはじめとした様々な分野で製品が利用されています。
https://www.yugyokuen-ceramics.com/